子供の話しを聞く4つの基本〜笑顔のある親子 Vol.5〜
あなたは子供の話をどの様に聞いていますか?
4つの基本的な聞き方をご紹介します。
1.受動的な聞き方
受動的な聞き方は「私は貴方が何を考えているかを聞きたい」「私は貴方の感情を受容している」という印象を与えます。
- 沈黙
2.相づちをうつ反応
相づちは話の区切りに注意を向けている事を表す合図です。
子供に「自分は本当に注意を向けられているのだ」「興味を持たれているんだ」と感じさせるので、信頼関係を作りやすいです。
- うなづく
- 体を傾ける
- 微笑む
- 「うん うん」「ああ」「わかった」等の言葉による合図
3.心の扉を開く言葉
子供が問題についてどんなことでも話せるように、ドアを広く開けましょう。
- ◯◯のお話しをしたいの?
- 私は◯◯についてあなたが考えている事に興味を持っているよ
- ◯◯についてもっとお話しがしたいと思わない?
4.能動的な聞き方
自分が本当に子供の言った事を理解し、悩んでいる子供のメッセージに対し能動的に聞き受け止めます。
- 自分が聞いたことを返す
- 質問をする
子供のメッセージを受け止めよう
子供が転んで膝をすりむき「血だらけなの、見て!」と言ってくる。
親は「子供が痛がっている」と受け取りましたが、子供はどの様に体験しているのでしょうか?
・膝にキスしてもらいたい
・バンドエイドがが欲しい
・転んでしまった自分に腹を立てている
・とても痛がっている
子供は血だらけなことにただ怖れを感じているだけかもしれないですよね。
子供が「痛がっている」と親が一方的に思うのは正しいでしょうか?
「そうだよ」とか「そのとうり」とか「血が止まらないんじゃないか」など、子供から何かを言われることで自分の理解が正確かどうかを確かめることが出来ます。
能動的な聞き方は、こころの声を引き出します。
親は何故か警告、説教、質問、賞賛、判断、元気づけという、対応に慣れています。
もし親が能動的な聞き方が出来るようになれば、親も子も共に素晴らしい関係が出来るでしょう。
感情を出してはいけない
親が感情を受け入れると、子供も自分の感情を受け入れるのを助けてくれます。
感情は悪いものではない、恐ろしいものでもないという事を学びます。
愛という深い気持ち
自分の話を聞いてくれると思うと、嬉しく思い親近感を持ちます。
そして親が最初に自分の事を聞いてくれたからこそ、子供も親の言うことに耳を傾けます。
子供の責任感が強くなる
問題を徹底的に話すことによって、その問題についてよく考える様になります。
能動的に聴いてもらえると子供は自分自身の事を考えさせられ、解決を見つけ出そうとします。