若者鬱について
カウンセリングの場で増える若者鬱
カウンセリングの場でも無気力状態の人が増えてきました。怠けているとしか思えない、お医者さんのところへ行っても体はどこも悪くないけど本人はやる気が起きない、何もしないでぶらぶらしている様にしか見えない。しかし自分の好きなサーフィンが好きな青年は、朝早起きをして暗いうちから海に出かけてサーフィンを楽しむ。しかし会社には足が向かないしその現場を同僚に見られてしまう。そんな時に【若者うつ】という本を見つけ、上司が若者に向き合うときの対応についてカウンセリングの要請が多くなってきたのも頷けました。
若者鬱の実例
ある青年が大学を出て東京で就職したが、実家の父母の関係性があまりよくない事が心配で、地方公務員試験を受けて親元に帰ってきました。だけど何か物足りないし、自分のやりたい仕事ではない。ギターが好きだったのでギターを弾いてみてもすぐに飽きてしまう。私から貴男はどうしたいの?と問いても「うーん?」と。このような方とのカウンセリングはとてもエネルギーが必要です。次の予約もいれ来室もしますが、悩みの本質が中々見えてこないです。私が分かっているのは、他の皆が大切に思っていることは彼にとっては大切ではないということです。
「どうですか?」と聞いて「いや何も」なんて言っている内に何か動き出すのでしょう。普通の常識では考えられない何かや、この人の腹の中に持っている何かが。だから約束をいれ来室してくれるのでしょう。
若者鬱の特徴
若者鬱について嫌なことは避けようとする。
自分は鬱だと公言する。被害者意識で周りを責める。過食や過眠がみられる。気分のアップ・ダウンが激しい。感情のコントロールができない。他人の些細な一言で傷つく。
怠けではなく非定型鬱。従来の鬱ではなく好きな食べ物を食べたり、楽しいことをする時にはすこぶる元気。仕事・勉強になると動けない、、、周りからは甘え、怠けていると思われます。
私たちは大人で経験を積んでいる。だから青年期のカウンセリングが出来るんだではなく、私達も凄く勉強を重ねていかなければならないと深く考えさせられます。